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2023.11.22

幼稚園の先生たちを紹介!経験と熱意を持った教育者たち

幼稚園の指導者として、熱意をもって教育に取り組んでいる先生たちがいます。

今回は、岐阜大学名誉教授・ママーズキッズアカデミー顧問の近藤先生には「レジリエンス(回復力)」について、岐阜県羽島市企業主導型保育施設ほほえみキッズ園の木下先生には教育者としての思いをインタビューしました。

 

<近藤真庸先生>

岐阜大学名誉教授

ママーズキッズアカデミー顧問

睡眠と排便の科学、自己肯定感が上がる仕組み「近藤メソッド」を提唱

 

 

 

「レジリエンス」を鍛える!

         - 自分への〈信頼〉と〈誇り〉を育む -

 

1.はじめに -「レジリエンス」とは?

レジリエンスというのは、弾力性のある金属が曲げられても元に戻るように、一時的に落ち込んでいても、そこから立ち直ろうとする心の力=「回復力」のことです。

 

特別な人だけがもっているわけではありません。「誰もがもっている」のです。

 

幼児も例外ではありません。

 

レジリエンスは、筋肉のように鍛えることができます。

 

さらには、「立ち直る」とき元の状態に戻るだけでなく、立ち直った経験が、元の状態より「ワンランクアップ(成長)」させてくれるのも、レジリエンスの大きな特徴なのです。

ここでは、どのように鍛えたら「レジリエンス」を高められるのかを一緒に考えていきましょう。

 

2.「レジリエンス」は総合力

レジリエンスは、次の3つの言葉で表現することができます。
元気〉〈しなやか〉へこたれない〉

 

レジリエンスとは、この3つ、すなわち〈元気〉〈しなやか〉〈へこたれない〉の”総合力”です

 

〈元気〉の源は休養
- からだへの刺激を通して心のコンディションを調整する!

 

私たちの脳は、ざっくり言うと、「体をコントロールする部屋」と「心をコントロールする部屋」から成り立っており、この2つの部屋は隣接しています。

 

このしくみを利用すれば、からだへの刺激を通して心のコンディションを調整することが可能となり、〈元気〉を鍛えることができます。

 

「入浴」を例にとると、夜は、ぬるめのお湯にゆったりつかることで、「副交感神経」(ブレーキ)の働きを強めてリラックス!

逆に、1日が始まる朝は、熱いシャワーで「交感神経」(アクセル)を刺激してやることで、シャキッ! - というわけです。

「睡眠」も同じです。休養は「体を休める」だけでなく、「心を休める」ことにもつながります。「〈元気〉の源は休養」なのです。

 

キーワードは「ルーティン」
-「規則正しい生活」で、〈しなやか〉で〈へこたれない〉心を育む!

 

「ルーティン」とは、「いつも通りの自分」でいるために「行動を習慣化」することを意味する言葉です。

 

スポーツ選手に限らず、ルーティンを確立することで誰もが「レジリエンス」を鍛えることが可能です。幼児期はその絶好の機会といえます。

 

3.幼児期の子どもたちの「生活時間割」づくりが「自己肯定感」を育む!
「休日」も、決まった時刻に起きる!

 

この20年ちかく私は、毎日、

a)「決まった時刻(深夜1時30分)に寝て」

b)「決まった時刻(午前7時30分)に起き」

c)「決まった時刻(午前8時)に、同じメニューの朝食を(自分で用意して)食べる」生活を続けています。

 

  Q 「a」「b」「「c」の3つのうち、一番大事なものはどれだと思いますか?

 

正解は、「b 毎日、決まった時刻に起きる」です。「休日含めた毎日」です。

「休日だから、少し遅くまで寝かせておいてあげよう」という気持ちはわかります。

しかし、これでは、せっかく平日につくり上げてきたリズムが崩れてしまいます。

大切なことは、休日の夜、夜更かしをして就寝時刻が多少遅くなっても、朝のルーティン

だけはやり切らせるようにサポートしてあげることなのです。

 

ところで、みなさんのお子さんはどのタイプですか?

 

Q ア)自分で起きる。イ)目覚まし時計の音で起きる。ウ)お家の人が起こしている。

 

「ア」は、幼児期の子どもには少しハードルが高すぎます。 小学校に入ってからでもよいでしょう。

「イ」はどうでしょう。突然起こされるので、寝起きがよくありませんね。

すっきり目覚めるためのオススメは、

「ウ」です。といっても、「いつまで寝ているの?何時だと思っているの?遅刻しちゃうよ」と”脅す”のはNGです。

 

手順は以下の通りです。

 “すっきり目覚め”をサポートする!

 

①まず、起床時刻の3分前になったら、寝室のカーテンを開けてあげましょう。

寝室に窓がない場合は部屋の灯りをつけましょう。

メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が急激に衰え、目覚めへと誘ってくれるはずです。

それまでは、寝顔を見つめながら、静かに寝かせておいてあげましょう。

 

②起床時刻になったら、お子さんの耳元で優しく「□時□分だよ。起きる時刻だよ」

とささやきましょう。

 

③目が開いたら、お子さんの目を、とびっきりの笑顔で見つめながら、手を添えて

体を起こして立ち上がらせ、光が差し込む窓際まで連れていきます

 

(ちなみに、家族の誰よりも、「お母さんに起こしてもらった時が、最も目覚めよかった」という研究報告もあります)。

お子さんと一緒に、「今日もいい一日になるといいね」「どんないいことが待っているかな?」「きっと、いい1日になるよ」と言葉を交わしながら、空を見上げ、大きな深呼吸をしましょう。

 

私たちの脳は、太陽の光を浴びると、「セロトニン」(元気の源となるホルモン)の分泌

が促進され、「がんばろう!」という意欲がわいてくる、ということが最新の脳科学の研究でわかっています。

 

「ルーティン」は〈元気〉を鍛えて、安定したパフォーマンスをもたらしてくれます。また、「自分で決めたルーティンを守り続けることができた」という成功体験に伴う達成感が脳に伝わり、「やればできる!」という自分への〈信頼〉と〈誇り〉が生まれます。

これが「自己肯定感」です。

小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感は確かなものとなっていくのです。

 

講演会の様子

 

 

おわりに 

ルーティンづくりのサポートとあわせて、お子さんには、ぜひご自身のレジリエンス体験を語ってあげてください。

 

また、本や映画を通して、主人公のレジリエンスの「物語」に出会わせるのもよい

でしょう。その際、「一緒に観る・語る!」ことをオススメします。

困難にぶつかっても、「自分のすぐそばには、応援してくれる大人がいる」という安心感を育んでいくからです。

 

以上、「ルーティン」をキーワードに、「レジリエンス」を鍛えることの意義と方法

近藤メソッド[A)について述べてきました。

 

「脳と睡眠の科学」に基づく合理的な学習法(近藤メソッド[B)については、次の機会にお

話しさせていただきます。

 

<木下千里さん>

短大卒業後、認可保育園で保育士として勤務

現在は企業主導型保育施設ほほえみキッズ園の次長

複数の保育施設をまとめ、保育のエキスパートとして保育士の育成にあたる

 

 

Q:保育士を目指したきっかけは何ですか?

A:子どもが好きで関われる仕事に就きたい!!

進学先を決める際に教師か保育士で悩んでいたところ、働きながら保育士資格を取得できる就職進学がある事を友人から聞き、保育士を目指しました。

好きなことを仕事にできて幸せですね。

 

 

Q:保育士として何を大切にしていますか?

A:以前は「安心できる環境でけがや事故がないように」することが一番大切だと思っていましたが、今はお子様の気持ちの汲み取り、寄り添う事を大切にしています。

 

何を不安に感じているのか、どのような対応が安心感につながるのか、保育者側の気持ちだけで進めるのではなく、姿や表情からお子様の気持ちを捉えつつ、保護者様の意向も大切にする事を意識しています。

 

お子様一人ひとり 異なる乳幼児期の成長過程に歩幅を合わせながら、成功体験を通して自信に繋がり、自己肯定感を感じられる保育をしていきたいと思っています。

 

Q:初日のお預かりで気をつけていることは何ですか?

A:アレルギーの有無や日頃のお子様の様子など、事前のヒヤリングをとても重要視しています。

大好きなママ・パパから離れ、初めて会う親以外の人と過ごす事は、不安な気持ちでいっぱいです。

お子様の情報を基にその時の目の前の姿・表情を観察し、気持ちの汲み取りと不安な気持ちをいかに緩和させてあげられるか考えています。

 

 

Q:先生はいつも笑顔が素敵ですが、子どもの笑顔はどのように引き出していますか?

A: 笑顔の引き出し方を考えて接している訳ではありませんが、同じ目線と気持ちで会話をすることが多いです。

例えば座って話を聞いて欲しいときに、寝転がっている子がいたら、私も寝転がり、駄々をこねている子がいたら一緒に駄々をこねます。

 

そうするとまわりの園児が笑いますね。その子が周りを見てちょっと恥ずかしくなったり、「何この大人?」と思ったりして、平常心に戻ったり。

私自身が子どもたちの輪の中に入っていたいと思いながら関わっています。大人対子どもというより、人対人として一緒にいる時を楽しく過ごせることが嬉しいです。

 

Q:最後に保育への思いを聞かせてください。

A: 「その子らしさを大切に思いやりの心を育てる」の理念のもと、日々関わらせていただいています。

保護者様が思うその子らしさ、保育者側が感じるその子らしさを互いに共有し大切にしながら、お子様の幸せを第一に考えられる保育。お子様が笑顔で心身ともに健やかある事、保護者様が安心して預けていただける保育を目指しています。

一人ひとりのお子様に愛情を持ち、保育士としての向上心を忘れずこれからも励み続けます。

 

常に子どもたちと同じ目線で成長を見守っている木下さん。これからも教育者としての活躍が期待されます。

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