2023.09.11
幼稚園の給食メニュー、栄養バランスとおいしさを追求した一週間の献立
「幼稚園はお弁当を作らないといけないから大変」
「自分でお弁当を作ると栄養が偏る気がして……」
お弁当作りが大変そうで、悩んでしまうことはありませんか。
幼稚園はお弁当を持っていくイメージがありますが、給食のある幼稚園もあるのです。
ここでは幼稚園の給食のおすすめポイントや栄養について、具体的な献立例をご紹介していきます。
幼稚園の給食のおすすめポイント4つ
幼稚園で給食が提供されると、子どもにも保護者の方にも嬉しいおすすめポイントが4つあります。
はじめての給食に不安な方、幼稚園の給食に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
1.忙しい保護者の味方!朝の準備が楽になる
毎日忙しくしている保護者の方に、幼稚園の給食をおすすめします。
子どもの健康や成長のために栄養バランスや食べる量を考えて、衛生面にも気をつけて……。
お弁当作りは準備に時間がかかりますよね。
お弁当作りの時間がなくなると、いつもより余裕を持って朝の支度ができます。時短になるのは嬉しいポイントですね。
2.栄養バランスの良い給食メニューを日替わりでとれる
給食のメニューは子どもの年齢に合わせて、バランス良く栄養がとれるように計算して作られています。
またバランスが良いだけでなく、様々な食材や調理方法を組み合わせて、飽きがこないような工夫もされているのです。
「今日の給食は何かな?」と楽しみにしている子も多いですよ。
3.日本の文化や地元の特性を知る学びになる
たとえばひな祭りや七夕など、季節やイベントに合わせた給食メニューも子どもたちの楽しみのひとつです。
日本の伝統的な文化や食生活を体験する、貴重な時間になります。
また地元でとれる食材や郷土料理を通して、自分の住んでいる地域への関心が高まり、学びにもつながります。
4.多様な食材に触れ、好き嫌いを克服するきっかけになる
温かいスープやひんやりしたサラダなど、温度の違う料理。
歯応えがある、つぶつぶ、ヌルヌルした野菜やキノコなど食感の違う食材。
給食のメニューには五感を刺激する、たくさんの食材が登場します。
またできたての料理を味わえるのも給食ならではです。
給食がおいしく感じるのは、このような工夫がされているからなのです。
食べたことがなく苦手な食材があっても、お友だちが食べているのを見て「自分も食べてみよう」と勇気が湧いてくるケースもあります。
栄養バランスのとれた給食で健やかな成長を
お友だちや先生と一緒に、楽しく給食を食べる時間はかけがえのないものです。給食の時間を通して食べることの大切さを知り、健康的な食習慣を身につけていくことを目指します。
ここではバランスよく食べるコツと、体に必要な五大栄養素がどのような働きをするのか解説していきます。
食事バランスガイドって何?
出典:農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/)
1日にどんな食材を、どれくらい食べたらいいのかを表しているのが農林水産省が推奨する「食事バランスガイド」です。
コマには主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つのグループのイラストがあります。コマの上にいくほど、しっかり量を食べましょう。
バランス良く食べると、コマがまわり続けます。偏った食べ方をするとコマが傾いて、最後には倒れてしまいます。
幼稚園の給食も食事バランスガイドを基準に、栄養士さんが献立を作っているので安心ですね。
五大栄養素が体に必要な理由
人間が生きるのに必要な栄養素を、大きく分けると5種類になります。
それぞれの特性と役割をみていきましょう。
- 炭水化物:消化吸収される「糖質」と、消化吸収されない「食物繊維」に分類されます。体のエネルギー源となるのは「糖質」です。摂り過ぎると肥満の原因になりますが、不足するとエレルギーがなくなり疲れやすくなります。
- 脂質:体を動かすためのエネルギーになります。脂溶性ビタミンの吸収をよくしたり、肌にうるおいを与えるなどの特徴があります。摂り過ぎると肥満になるので注意しましょう。
- タンパク質:肉や魚、牛乳などから動物性タンパク質、大豆や大豆製品から植物性タンパク質が摂れます。筋肉や皮膚、髪の毛など体を作ります。
- ビタミン:代謝の調整をしたり、体の機能を正常に保つ役割があります。ビタミンを体内で作るのは難しいので、積極的に食事で摂りましょう。
- ミネラル:体を調整する役割があります。また丈夫な骨や歯をつくる手助けもします。
おいしい給食メニュー作りへの取り組み
給食は文化の学びになったり、好き嫌いを克服するきっかけになったりすることや、体に必要な栄養について解説してきました。
しかしどんなにメリットがあり栄養豊富でも、おいしくなかったら食べてはもらえません。
ここでは実際に栄養士さんや調理師さんが「おいしさ」を追求して、給食を作っている取り組みについてご紹介します。
献立を作るための5つのグループ
体や脳が発達している幼児期は、成長するのにも大事な時期です。
給食は栄養バランスに気をつけながら献立を考えていきます。また脳の発達には噛む力も重要です。
噛み応えのある食材を取り入れたり、調理方法を工夫したりしています。
また子どもの年齢にあわせて、必要なエネルギーの約3分の1になるように計算して献立を作っていきます。
献立を作るための5つのグループと、その役割をご紹介します。
- 主食:ごはんやパン、麺など。体を動かすエネルギーになります。
- 主菜:メインとなる肉や魚、大豆などを使ったおかず。強い体を作ります。
- 副菜:野菜やキノコ類、海藻類などのおかず。体の調子を整えます。
- 果物:季節にあわせた果物をデザートやおやつに。体の調子を整えます。
- 牛乳・乳製品:牛乳やヨーグルト、チーズなど。骨や歯を作ります。
栄養バランスと、この5グループを組み合わせて給食のメニューが完成します。
給食が「食事バランスの見本」と言われているのは、このような取り組みが行われているからですね。
栄養バランス満点!岐阜県羽島市のMama’s International Kinderschool(ママーズインターナショナルキンダースクール)の一週間の献立をご紹介
ここまで幼児期の成長には栄養バランスが大事だとお伝えしてきましたが、具体的にどんなメニューがあるのか気になりますよね。
ここでは岐阜県羽島市にあるMama’s International Kinderschoolの一週間の献立を例にご紹介します。
月曜日 | なすのナポリタン、小松菜のツナコーンサラダ、スープ |
火曜日 | カレーライス、大根ときゅうりのごまサラダ、スープ、フルーツ(りんご) |
水曜日 | 鉄分強化!ふりかけごはん、白糸タラの甘酢漬け、鶏肉と白菜の煮物、みそ汁、フルーツ(バナナ) |
木曜日 | ごはん、チキンソテー、チンゲン菜と人参のしらす和え、みそ汁 |
金曜日 | さつま芋おにぎり、豚肉ときのこのみそ炒め、きゅうりとキャベツのサラダ、フルーツ(りんご) |
幼稚園で給食が食べられるのは、保護者の準備の時短になるだけでなく、栄養面の強化や学びにもつながるなどとお伝えしてきました。
これから幼稚園の入園を考えている方は、岐阜県羽島市にあるMama’s International Kinderschoolのように、給食のある幼稚園を選択肢のひとつにしてみるのはいかがでしょうか。