2022.11.30
保護者向け講演会 「パパママと子どもが語り合う初めての性の話」を開催しました
「パパママと子どもが語り合う初めての性の話」―何を、いつ、どう語るか?―
11月25日、今年度2回目のママーズキッズアカデミー保護者向け講演会を行いました。講師は前回と同じ岐阜大学名誉教授であり、ママーズキッズアカデミー顧問である、近藤真庸氏です。先生は、実はこちらがご専門です。
性の話というとおとなはみんな構えてしまいますが、わかりやすくお話いただきました。
先生から「特別大事なところはどこですか?」と質問されると、保護者のみなさんは少し迷いながら、「目」、「心臓」と答えていました。先生は「間違いではありません。「目」や「心臓」と言われたら、『そうだね』と共感してください。」
さて本題です!
大事のところは、プライベートパーツといい、
触ってほしくないところは「NO!GO!TELL!!」
NO はイヤ
GO は逃げる
TELLは(信頼できる人に)話す
誰にも話さず、自分の心の中に閉じ込めていると一生こころのキズとなって残るため、「やめて!」と言えるように家族で話すこと、「あなたは悪くない」と受け止めてあげることが大切だと話されました。先生の体験談も伺い、保護者のみなさんも共感していらっしゃいました。
2冊の絵本を読んでくださいました。
1冊目は「だいじ だいじ どーこだ!」
幼いころから自分の「からだ」を知ること、「プライベートパーツ」を理解し、自分もほかの人も大切な存在であるという内容です。
2冊目は、「カえるくんのたからもの」
落とし物の携帯電話を届けにちいさな旅にでたカえるくんが、いろいろな体験をしながら自分の持つ良さに気づいていくお話です。「カえる」には「力+得る」というメッセージが込められています。
そのほかに、「12歳までに知っておきたい女の子の心と体ノート」、「13歳までに伝えたい 男の子の心と体のこと」という書籍も、何かの節目にプレゼントしたらどうでしょうと紹介されました。
「自分は一人ではない、自分のことを心から愛してくれるおとながいる」ということを確信した時、子どもの心には安心感と自己肯定感が育まれていくと先生はおっしゃいます。
この機会にご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?
近藤先生は、令和4年11月10日、岐阜市薮田南のOKBふれあい会館で、岐阜県から女性の人権尊重や性別の役割分担の解消に尽くした功績を評価され、「男女がともにいきいきと暮らせる社会づくり表彰」を受けられました。